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<title>ビジスタニュース - 破壊屋亮一</title>
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<title>破壊屋亮一「チーズバーガーとキムチと納豆は美味しそうに見える」</title>
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<description>担当者より：人気ブロガーの破壊屋亮一さんが、他国の映画とはどのように見えるものなのかについて論じたものです。ご一読ください。また、破壊屋さんのブログでも映画に関して非常に読み応えのあるエントリーが多くアップされていますので、そちらもぜひご覧いただだければ...</description>
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<dc:date>2010-07-12T02:00:01+09:00</dc:date>
<dc:subject>破壊屋亮一</dc:subject>
<content:encoded><![CDATA[担当者より：人気ブロガーの破壊屋亮一さんが、他国の映画とはどのように見えるものなのかについて論じたものです。ご一読ください。また、破壊屋さんの<a href="http://hakaiya.com/">ブログ</a>でも映画に関して非常に読み応えのあるエントリーが多くアップされていますので、そちらもぜひご覧いただだければと。<br>
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<u>更新日：2010/07/12</u><br>
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私は『破壊屋』という物騒な名前の映画ブログを運営しているのだけど、そんな私のブログで2010年の頭に<a href="http://hakaiya.com/best/zerw/index.html">「ゼロ年代のワースト映画投票」</a>という企画をやってみた。そこでゼロ年代のつまらない映画をみなさんから選んでもらったところ、上位10本のうち９本が日本映画で、上位100本のうち約７割が日本映画という状態になってしまった。ゼロ年代の日本映画はテレビ局主導のお祭り企画的な作品が増えたために、結果として大量の駄作が生み出された時代だった。<br>
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日本中が韓流ブームと純愛ブームに沸いていた2004年の話。当時日本で公開された韓国映画といえば、韓国映画史上で最高傑作と呼ばれる『殺人の追憶』、カンヌ国際映画祭で審査員特別グランプリを受賞した『オールド・ボーイ』をはじめとして『シルミド』『オアシス』『悪い男』と傑作・良作がどんどんと公開されていた。<br>
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いっぽう日本映画では『世界の中心で愛を叫ぶ』（セカチュー）や『いま、会いにゆきます』といった純愛映画が大ブームになっていたけれど、私はこの手の作品が大嫌いなので、日本映画の状況にウンザリしていた。でも日本在住の韓国人の友人に「今の韓国映画って凄いよね」と言ったところ「え？　日本映画のほうがずっと面白いよ、セカチューとか」と返されてしまい、たいへん驚いた。その韓国人に言わせると日本の純愛映画は斬新だというのだ。ここ数年、韓国国内でも日本の映画や小説の評価はどんどん高くなってきている。重苦しい韓国の映画や小説と違って、手軽に登場人物に感情移入できる日本の映画や小説は新鮮に見えるらしい。そういえば社会現象となった韓流ブームのドラマたちも、元はといえば日本のトレンディドラマの影響を受けている。<br>
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そんな私も90年代のころは日本映画が大好きで、少ないお小遣いをやりくりして一生けん命日本映画を観に行っていた。でもゼロ年代になって日本映画が駄作だらけになって代わりに韓国映画が面白くなってきた。私は「韓国映画すげえ！」と思い、自分のブログでも韓国映画を紹介した。一方で前述の韓国人の友人は日本のアニメのレベルの高さに感動して、日本語を勉強して日本で仕事を見つけて来日した。そして韓国アニメの金字塔『テコンＶ』が日本の『マジンガーＺ』のパクリだということに気がついて、「日本のアニメにはかなわん！」と思い日本の文化を韓国に紹介するブログを始めた。私と彼は「隣の芝生は青い」状態になっていた。<br>
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ゼロ年代後半のアメリカの話。2008年度のアカデミー外国語映画賞で大本命と言われていたイスラエル映画『戦場でワルツを』は受賞を逃した。逆転勝ちする形でアカデミー賞を受賞したのは『おくりびと』で、日本中がこのニュースに沸いた。私個人は『戦場でワルツを』にアカデミー賞を取って欲しかったけれど、それは『おくりびと』の本木雅弘も同じ思いで、本木雅弘は「正直今でも、アカデミー本命はこの作品だと思っている」と発言している。なぜ『戦場でワルツを』は圧倒的に高い前評判ながら受賞を逃したのか？理由は既に色々と語られている。イスラエル軍がガザ地区に侵攻したため、アカデミー賞の会員たちが『戦場でワルツを』への投票を政治的な判断で避けた。というのが一般的な意見だけど、それとは別の意見もある。会員たちが暗い映画ばかりの風潮を嫌がって『おくりびと』へ投票をしたという説だ。<br>
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ゼロ年代後半のアメリカ映画には、混迷しているアメリカ情勢を反映して暗い映画が多かった。ハッキリと結論が出るラストシーンは減って、逆に答えを明示しない曖昧なラストシーンの映画も多くなった。ゼロ年代後半に製作されたアメリカ映画に『ミスト』『告発のとき』『大いなる陰謀』があるが、この３本に共通するのは「ラストシーンで観客に疑問を持たせる」という点ともう一つ、「軍人になった若者が死ぬ」という描写がある。実際にイラク戦争中のアメリカで若者たちが戦死していったのだから、映画はそんな社会状況を反映しただけだ。だけど移民や貧困層出身の若者たちが社会の犠牲のように死ぬシーンの重苦しさは尋常ではない。そんなアメリカ映画の状況の中で、社会情勢とは無関係に人の死に純粋に向き合う『おくりびと』は、アメリカ人たちには実に新鮮に感じられたのだろう。もちろん『おくりびと』はちゃんと日本の社会情勢を反映している部分もある。主人公は不況でリストラされた人間だし、出てくる死体は孤独死や自殺だったりする。でもアカデミー賞の会員たちがそこに注目していたとは思えない。<br>
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私は安易な感動を好むゼロ年代の日本映画が嫌いで、アメリカ映画や韓国映画が暗い社会情勢をきちんと取りいれているのがすごく羨ましかった。でもあちら側から見ると、社会情勢を取り入れない日本映画が羨ましく見えたりするのだ。ゼロ年代の日本映画にだって素晴らしい作品はいっぱいあったし、駄作と呼ばれている日本映画でも海外では意外な人気が出ている作品もある。日本で不評ながら韓国では高い評価を得ている松本人志の『しんぼる』がその代表格だろう。不条理な世界観から生み出される笑いが、斬新に見えるのだ。<br>
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結局のところ外国映画には何であれ色々と学ぶことがある。「隣の芝生は青い」という言葉があるけど、隣のチーズバーガーとキムチと納豆はそれぞれ美味しそうに見えるものかもしれない。<br>
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●破壊屋亮一（はかいや・りょういち）<br>
ブロガー。映画のレビューを中心に人気を集めている。<br>
ブログ：<a href="http://hakaiya.com/">破壊屋</a>]]>
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